逓信省型式試験合格受信機写真
第88号 東芝 ZS-1004C型 7球全波受信機 東京芝浦電気(株) (1948.7.5合格、1947-48) \9,500
裏蓋の銘板(左、中)と、キャビネット底に捺印された河合楽器の日付印
TUBES: 6D6-Ut-6L7G-6C6-6D6-75A(6ZDH3)-42-80, Electro-dynamic Speaker
東芝が戦後初めて製造したラジオの一つの改良型。1946年の発売以来改良され長田長く作られたため、後期型のC型が型式試験を取った。IFは戦後の標準となる463kcを採用している。デザインは1940年代前半、RCAなどに良く見られたもので、この時代のスーパー受信機に良く見られる。物資が欠乏した時代のため、仕上げは悪いが頑丈に作られている。 初期のA型の直線的なダイヤル周りが、丸みを帯びた形に改められた。キャビネット角部の仕上げも変更されている。シャーシは共通である。
本機のツマミはオリジナルではない。
参考文献:全波受信機工学講義録 日本電波協会 1948.4.1
東京芝浦電気株式会社八十五年史 1963年
(所蔵番号11862)