シャープ SONOPAC BPG-707型 レコードプレーヤ付6石スーパー 早川電機工業(株) 1963年頃
蓋をあけてプレーヤを準備した状態(左)と、LPを再生している様子(右)
TRANSISTORS: 2SA15 2SA12C 4- 2SB77, 3- UM-1(4.5V),
一見、普通のトランジスタラジオだが、セットを寝かせて裏蓋をあけるとレコードプレーヤとなる。レコードはスピンドルでなく、中央のローラで駆動する。確実に駆動するように、レコードを載せてから蓋を持ち上げて閉めると、蓋についたローラがテンションをかける仕組みである。33と45のスピード切り替えは、スピンドルのアダプタで自動検出される。このサイズで30cm
LPがかかるようになっている。後にソニーから「サウンドバーガー」という同じようなコンセプトのプレーヤが発売されたが、これはその原型ともいえる。トランジスタ化によって乾電池で電蓄を動かすことも可能になったが、消費電力の関係で本格的なものは困難で、玩具的なものにとどまる。
(所蔵No.12017)