逓信省型式試験合格受信機写真
Radio set Passed Examination by The Ministry of Posts and Telecommunications
第26号 フタバ 普及型5球スーパー 双葉電機(株) (1948-49年)
No.26 Futaba Hukyu 5 tubes Superheterodyne , Futaba Electric MFG. Co., Ltd, 1948-49
TUBES: 6WC5-6D6-6ZDH3-6ZP1-12F, Permanent Dynamic Speaker, BC: 550-1500kc
戦前からの中堅メーカー、双葉電機の普及型スーパー受信機。標準的な構成で、6.5インチパーマネント・ダイナミックを駆動する。ダイヤルに進駐軍の放送局、WVTRなどのコールサインがダイヤルに記入されているところが時代を感じさせる。側面から調整するタイプのIFTを採用している。コストダウンのためオートトランスを採用している。「FKS型スーパー級国民型受信機」をモデルチェンジしたものと思われる。IFTの構造は異なるが、シャーシは基本的に同じである。旧型と同じ「スーパー級国民型受信機」の銘板が付いたものも存在する。このセットには型式試験合格を示す表示がないが、同じキャビネットで合格番号を表示したものも存在する。
同社は戦後復興期の過剰投資がたたってドッジラインによる不況に耐えられず、1949年春に倒産する。
この機種は同社最後のラジオの一つと思われる。
掲載誌:『電波科学』 1948.7
(Collection No.11649)