放送協会認定受信機
Approved Radio by NHK
放11137号 クラウン 国民型1号受信機 日本精器(株) (1946.8.14認定)
Approved No. 11137 Crown Type Kokumin-gata No.1 Nihon Seiki Co., Ltd.. Approved at 14/8/1946
TUBES: 12Y-R1 12Y-V1 12Z-P1 24Z-K2 B-37, TRF, Magnetic Speaker
放送局型受信機の完成に貢献した戦前からの大手メーカ、日本精器の国民型1号受信機。
戦時中の放送局型123号受信機とほとんど同じ回路のセットであるである。キャビネットのサイズも123号とほぼ同じだが、デザインも角型の123号に非常に近い。ただし、デザインの細部は変更されている、また、ツマミがシャーシの上側に移されている。
シャーシも基本的には後期型の123号だが、真空管の配置が大きく変更され、ヒータの接続が信頼性の高い初期型と同じ順序に戻されている。特に配置に不自然なところもない。本来こうすべきであっただろう。
このセットには認定章が付いていないので、認定が下りる前に生産されたものと思われる。
本当に認定が降りた機種と同一かどうかは確認できていない。
本機は状態が良く、使用感がない。真空管がなく、銘板に日付や製造番号が刻印されていない。
当時、真空管の不足から出荷できないラジオがかなりあったという。これは、そのような状況で新品のまま残ってしまったものかもしれない。
Nihon Seiki Co., Ltd. was one of the leading companies of Japanese radio
industry from 1930’s.
This type 1 set was similar to Housoukyoku-gata No.123
receiver at war time.
(Collection No.11A104)